令和5年8月31日に、兵庫医療問題研究会に所属する弁護士の有志により、神戸徳洲会病院被害弁護団を結成致しました。以下の事案を対象としています。
診療を受けた病院:神戸徳洲会病院
診療を受けた期間:令和5年1月から同年7月初旬
診療内容等:カテーテル検査・治療による死亡等
(なお上記以外の期間や診療内容等であっても弁護団としてご相談を受けられる場合もございますので、お問い合わせ下さい。)
2023年7月上旬、神戸徳洲会病院の循環器科医師が実施した心臓・下肢カテーテル手術により複数の死者・容体悪化者が出ている、必要がないのに手術が施されたり、院内の委員会に適切に報告されていなかった例があった等とする内部告発が神戸市等になされたことがマスメディアにより報道されました。同時期に、兵庫医療問題研究会に、患者さんのご遺族から相談申し込みがあったことを受け、同年8月31日、兵庫医療問題研究会の有志により本弁護団を結成しました(現在団員16名)。
医療事故が生じた場合、患者さん、ご家族の方々には病院側から正確、公正な情報が伝わらず、何が起きたのかすら分からない場合が多く見られます。私たち弁護団は、神戸徳洲会病院の問題について、まずは実態把握のために患者さんやご家族の方々の相談の受け皿となり、ご希望の場合には依頼を受け、診療記録を確保した上で何が起きたのか正確な事実を把握し、公正・中立な第三者である協力医の意見聴取も行ったうえで、医療水準に照らして適切な治療が行われたのかを調査し、患者さんとご家族の方々に情報を共有する活動を行います(調査による真相解明)。
調査の結果、生じた損害について責任追及が妥当と考えられるケースについては、法的な被害救済のために尽力致します。また、弁護団では、再発防止策の申し入れをも視野に入れて活動しています。
既にご依頼を受けているケースでは、上記調査が進んでおりますが、弁護団では引き続き患者さん、ご家族の方々のご相談を受け付け、真相解明、被害救済及び再発防止策の申し入れに向けて活動を続けてまいります。
神戸徳洲会病院被害弁護団
弁護団長 弁護士 松本隆行
その後、被害者やご家族から、弁護団窓口へ問い合わせや相談申し込みを受け、既に複数のケースについて調査のご依頼を受けました。
弁護団では、1件のケースについて3名以上の弁護士が一つの班となり、班体制でご相談及び調査にあたっております。
ご依頼を受けたケースにおいては、診療録等の入手をし、団員により診療経過を精査した上で、公正中立な第三者である専門家(協力医)の協力を受けて調査を進めております。
また、院内調査結果報告を受けたケースについて、神戸徳洲会病院に対して直接の説明会を求め、団員弁護士同席のもとで説明を受け、なされた院内調査の内容の精査も並行して進めております。
現在、調査を進め、民事的な責任追及(損害賠償請求)についても検討しています。
以下のフォームに必要事項をご記入の上、「送信する」ボタンをクリックしてください。内容を確認の上、担当弁護士よりご連絡を致します。
ご入力内容を確認の上、担当弁護士よりご連絡致します。
兵庫医療問題研究会は、「医療における人権確立、医療制度の改善、診療レベルの向上、医療事故の再発の防止、医療被害者の救済等のため、医療過誤裁判を患者側で担当する弁護士の立場で、医療事故問題に関する情報交換や研究を行い、医療過誤裁判の困難な壁を克服すること」を目的として、兵庫県弁護士会の弁護士有志によって、2000年(平成12年)に設立された団体です(当会規約第3条)。